【ウエディングプランナーの資格】メリットと将来性。おすすめ勉強法

資格

ウェディングプランナー 幸せと感動の演出家

ウエディングプランナーは、カップルの結婚式を計画し、調整し、実行する専門家です。ブライダルプランナー、ウエディングプロデューサー、ブライダルコーディネーターとも呼ばれ、依頼主のビジョンや希望に基づいて、スムーズかつ満足度の高い式の実現をサポートします。多くの人に幸せと感動の瞬間を与えるやりがいのある仕事です。

ウエディングプランナーとして働くのに資格は必要ありませんが、最近は挙式をしないカップルも増えており、業界全体としてこの仕事に就くには競争率が高くなっています。それゆえ、検定資格を持っていると優遇される可能性があります。

ウエディングプランナーになるには

大学や専門学校を卒業して、結婚式場やホテル、企画・プロデュース会社に就職するのが一般的です。ただ就職できたとしても希望通りの部署に配属されるかは分かりません。そのためにもアピールの材料として資格の取得は大切です。

資格取得と試験

資格を取るには
コースを設定している専門学校やスクール、通信講座があります。社会人になってから転職を考えて学び始める人もいます。資格は主催者別でいくつか種類があります。

(1)ブライダルプランナー検定(1級、2級)
国際的な大規模団体である全米ブライダルコンサルタント協会(ABC協会)が認定する資格で、日本での受験者数は1年で1500人前後、合格率は1級、2級ともに80%を超え、比較的取得しやすい特徴があります。1級と2級は主に実務経験がない初心者向けで、1級合格後はプロへのステップとなる上級資格にチャレンジできます。
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(2)ブライダルコーディネート技能検定(国家資格)
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会による資格検定で、こちらは国家資格です。1級から3級までの3段階があり、合格率は1級が20〜30%、2級が20〜40%、3級が70%前後。実技がある1級と2級の合格者は3人に1人程度と比較的狭き門になっています。
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(3)ウエディングプランナー検定
一般財団法人職業技能振興会と、一般社団法人IWPA国際ウエディングプランナー協会が共催している資格で、1級と2級があります。合格率は発表されていませんが、1級は難易度が高いと言われています。
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試験内容について
いずれの検定も試験内容は似ており、一般的な婚礼業務、挙式形態、関連商品・サービス、接客応対スキル、衣裳店業務、ドレスの構造・素材からデザイン、小物コーディネート、スタイリング効果、メンズフォーマル、そして和装の各名称・文様、小物など幅広い知識が問われます。

仕事の流れ

一般的にウエディングプランナーは1つのプロジェクトにつき、30~40項目にわたる調整と進行管理を行います。仕事は一人ではなく関係者と協業で行うので、コミニュケーション力やチームを効率よくまとめる能力が求められます。

(1)カップルとの相談
ウェディングプランナーはまず、依頼主との面談で、希望やビジョン、予算などを詳しく聞き取ります。これにより、結婚式のスタイルやテーマ、ロケーションなどについて検討します

(2)予算の設定と管理
依頼主と協力して予算を設定し、それを管理しながら最適なオプションを提案します。予算内で適切なベンダー(業者)やサービスを選び、費用を抑えながらも質の高い結婚式を企画します。

(3)ベンダーの選定と調整
ウェディングプランナーは、フラワーアーティスト、カメラマン、シェフ、演奏者など、さまざまなベンダーと協力して結婚式を組み立てていきます。式にふさわしいベンダーの選定、契約交渉やスケジュールの調整を行います。

(4)スケジュールの作成
結婚式当日のスケジュールを詳細に計画し、式典やレセプションの流れを管理します。ゲストの到着時間、写真撮影、食事の提供などの調整も行い、イベントがスムーズに進行するようにします。

(5)デザインとデコレーションの提案
結婚式の雰囲気やテーマに合ったデザインやデコレーションを提案します。花、装飾、席次表、ウェルカムボードなどのアイディアを提供し、会場を美しく装飾します。

(6)アドバイスとサポート
依頼主にとってのアドバイザーとしても活動します。トラブルの解決、ゲストリストの管理、招待状の作成など、さまざまな側面でサポートします。

(7)当日のディレクション
結婚式当日、イベントディレクターの役割を担います。スケジュール管理、ベンダーへの連絡、ゲストのケアなどを通じて、結婚式が円滑に進行するようにします。

資格取得のメリット

特別な瞬間に立ち会える
ウェディングプランナーの特権は、やはりカップルの大切な瞬間に立ち会えること。結婚式は人生の中での特別な出来事であり、その時間を共有させてもらうことで深い感動を得ることができます。また、カップルとゲストたちによる思い出作りをお手伝いすることで、大きな達成感と喜びを感じることができるでしょう。

創造的な仕事
依頼主のビジョンを実現するためにアイディアやデザインを提案する創造的な仕事といえます。毎回、異なるスタイルやテーマに基づいて、オリジナルな結婚式を計画する楽しさがあります。さらに、そうしたプランニングやコーディネーションに関する専門知識と経験、スキルは、他のイベント関連の仕事にも役立てられ、幅広いキャリアの形成につなげることができます。

柔軟なスケジュール
ウェディングプランナーは、プロジェクトごとに異なるスケジュールを持ちますが、一般的に柔軟に労働時間を調整できるメリットがあります。忙しい時期と閑散期があるため、比較的自分の生活スタイルに合わせて仕事に取り組むことができます。

収入について
正社員給料の一例(調査による目安)
・月給25〜35万円
・年収300〜400万円
※上記は平均的なもので勤務年数やスキル次第でこれを上回ることがあります

ウエディングプランナーの将来性

結婚式を挙げるカップルが減少しているとはいえ、ウエディングプランナーの需要が極端に減ることはなさそうです。現代社会では多くの人々が忙しい生活を送っており、結婚式の計画と準備に時間を割く余裕がない場合もあります。そんな時にウエディングプランナーが、カップルの代わりに全ての段階を取り仕切って、準備のストレスを取り除くお手伝いをします。

またいつの時代も結婚式のトレンドがあり、最近はSNSで挙式の様子が広く共有されることが増えています。そうした最新のアイデアや傾向に対応する柔軟さも、ウエディングプランナーに求められます。結婚式は人と人との気持ちをつなぐ温もりのあるイベントですから、全て画一的に進むものではありません。それゆえ将来においてAIに取って代わられることがない、プロフェッショナルが担う仕事といえるでしょう。