調剤薬局の事務を担う
調剤薬局事務は、薬局での業務をサポートする職種で、薬剤師が行う調剤や患者対応を円滑に進めるために様々な事務作業を担当します。
受付業務
・患者の受付と案内
・処方箋の受け取り
・患者情報の登録や更新
処方箋入力
・処方箋の内容を専用システムに入力
・患者の薬歴管理
会計業務
・薬代や診療費の精算
・保険の処理とレセプト作成
薬剤師のサポート
・薬剤師が調剤作業を行う際の補助
・薬品の在庫管理
・店内の清掃や整理整頓
その他の業務
・電話対応
・他の医療機関や患者との連絡調整
・薬剤の発注や納品管理
調剤薬局事務は、薬剤師が専門的な業務に専念できるよう、バックオフィス業務を効率的に行う重要な役割を担っています。また、患者対応や会計業務などで直接患者と接することが多いため、コミュニケーション能力も重要です。
必要な資格とスキル
調剤薬局事務として働くために必要な資格は特にありませんが、関連する資格を取得することで就職やキャリアアップに有利になることがあります。試験は比較的簡単で、薬の知識がない人でも合格しやすいのでとても人気があります。合格率は85〜90%くらいです。以下、試験の一例です。
・調剤報酬請求事務技能認定試験:レセプト作成や医療保険制度の知識を証明する資格
・調剤薬局事務検定試験:日本医療事務協会が主催。短大や専門学校などでも実施
・医療事務技能認定試験:医療事務全般に関する知識を証明する資格
また、即戦力として基本的なパソコン操作や医療保険制度に関する知識があるといいでしょう
資格取得にかかる期間(目安)
1カ月〜3カ月程度
将来性とメリット
国の方針による「医薬分業」が進み、今は75%以上の患者が薬を調剤薬局で受け取っており、調剤薬局に持ち込まれる処方せんの数は年々増加傾向です。そうした中、薬剤師が薬の調剤業務に専念できるよう、受付や会計をまかせることができる専門の事務スタッフの存在はとても重要です。
ジェネリック薬品が増え、高齢化社会で薬の需要が増えていることも背景に、今後、ますます調剤薬局事務の仕事は注目されそうです。
また調剤薬局は全国どこにでもあるので、家の近くなど通勤しやすい職場を探すことが可能です。パートタイムなど自身の生活リズムに合わせてフレキシブルな時間で働けるのも大きなメリットと言えるでしょう。
収入について
(調査による目安)
・月給20〜30万円
・年収250〜350万円
手軽に勉強が始められる通信講座
ユーキャン
調剤報酬請求事務技能認定試験の最新情報
一般財団法人 日本医療教育財団
調剤薬局事務検定試験の最新情報
日本医療事務協会