人気が高い宅地建物取引士
僕の周りにはさまざまな有資格者がいますが、一番人気は宅建です。いつの時代も常にトップクラスの人気資格とは聞いていましたが、その理由はまさに「使える資格」だから。土地や建物などの取引に必要不可欠な資格で、数ある国家資格の中でも群を抜いた知名度です。試験に実務経験は必要なく、独学で合格できる手軽さも人気の秘密です。仕事で活用しなくても、家を購入する時や部屋を借りる時にその知識がいかされるので、チャレンジする価値が大きい資格といえます。
宅建士資格のポイント
- 一生使える資格
- 就職や転職にとても有利
- 独立開業が可能
- 受験者数は毎年20万人以上の人気資格
メリット
誰にとっても重要な資産である不動産に関する国家資格なので、持っているだけで社会的な信用度が高くなります。活用ニーズが高い資格のため、取引業務の拡大や不動産アドバイザーとしての業務にも有効で、就職や転職にも有利です。また不動産業界の法律や規制について詳しくなるため違法な取引やトラブルの回避にもつながり、新たな取引先の獲得やビジネスチャンスを見つけやすいメリットがあります。いろんな場面で活用度が高く、取得して損はない資格のひとつです。
人気の理由
- 手軽に挑戦できる
- 試験は全問マークシート
- 過去問からの出題が約7割
- 社会的ニーズが高い
- 不動産投資の知識につながるなど
収入について
企業勤め30代給料の一例(調査による目安)
・月給30〜40万円
・年収300〜500万円
※勤務形態により違いはあります
宅建士合格のための勉強法
宅建士試験は独学でも合格できます。一般的に合格までに必要な学習時間は300時間が目安になっています。仕事が忙しい人やコツコツと勉強するのが得意な人は、自由に学習時間を設定できる通信講座がおすすめです。自宅で机に向かっても長時間集中できない人や、周囲にいつも人がいて気が散ってしまうような学習環境の人はスクールに行くのが有効です。
教材を買って誰の力も借りずに独学一筋で学習するのはおすすめしません。というのも、合格後すぐに実践的な業務に取り組める資格ですので、独学だと間違った解釈で法律を理解している可能性があり、後々にトラブルになりかねません。ですからスクールや通信講座でしっかりとプロの講師に学ぶのが先のことを考えても安心です。またスクールや通信講座のテキストは最短で合格するために考え抜かれたテキストを使用するため学習の無駄がありません。
そして合格の最大のコツは過去問を繰り返し解くことです。宅建士試験は過去問をどれだけ繰り返したかにかかっている、といっても過言ではありません。そのくらい過去問は重要です。言い換えれば、過去問を制覇すればおのずと合格が手に入る、ということです。スクールや通信講座のテキストで基礎を学んだ後は、過去問を繰り返し解きましょう。
試験内容
試験では4つの科目が設定されています。
- 権利関係
- 法令上の制限
- 宅建業法
- 税・その他
問題は全部で50問(50点満点)。試験はマークシート方式です。
科目ごとの問題数は大体決まっていて、「権利関係」と「宅建業法」の2つで、問題全体の約7割を占めます。つまり、合格のポイントはこの2つの科目をいかに自分のものにするかにかかっています。
合格の目安は50点満点中、35点〜40点です。40点を取ればまず大丈夫でしょう。
試験問題(例)
問い「建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか?」
(1)鉄骨造は、自重が大きく、靱性が小さいことから、大空間の建築や高層建築にはあまり使用されない。
(2)鉄筋コンクリート造においては、骨組の形式はラーメン式の構造が一般に用いられる。
(3)鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造にさらに強度と靱性を高めた構造である
(4)ブロック造を耐震的な構造にするためには、鉄筋コンクリートの布基礎及び臥梁により壁体の底部と頂部を固めることが必要である。
正解は(1)
鉄骨は木材に比べ強度が高く、鉄筋コンクリートに比べ単位重量が軽いことから長い梁に利用することができ、大空間の建築が可能。
受験について
試験の方法
50問・四肢択一式による筆記試験です。
※ただし、登録講習修了者は45問です。
受験資格
日本国内に居住する方であれば、年齢、学歴等に関係なく、誰でも受験できます。
試験地
原則として、現在お住まいの試験地(都道府県)での受験となります。
※合格後、資格登録は、試験地の都道府県知事に申請することとなります。
試験日
毎年1回、10月の第3日曜日に、次の時間で実施します。
・午後1時~午後3時(2時間)
※ただし、登録講習修了者は、午後1時10分~午後3時(1時間50分)
受験手数料
8,200円
合格発表
原則として、11月下旬に、都道府県ごとに発表します。
最新の試験概要
一般財団法人 不動産適正取引推進機構
https://www.retio.or.jp/exam/takken_shiken.html
合格体験談
大学生のうちに何か一つでも資格を取っておこうと 考えて、あまり無理せずできそうだった宅建を 選びました。
卒業まで時間が無かったので、独学じゃなくスクール に通いました。スクールのテキストと問題集はポイントが上手にまとめて あって、とても分かりやすくできていました。
勉強は過去問中心でした。
分からなくてもとりあえず考えて解いて、しっかり答えを 理解するように心がけました。
はじめはキツかったですが、繰り返し解いていくうちに 次第に解答できるようになって、知識が身についていくの が肌で感じられました。同じ問題を2回3回解いていくと、自然と知識の整理も できるようになっていきました。
民法は満点がとれる気がしましたが、苦手だったのが 「法令上の制限」です。苦手に感じた分、逃げてはいけないと思い、ここは気合を 入れて数字や言葉を覚えていきました。
学校で基本をしっかりと教えてもらったこともあり、 試験では40点近く取ることができ無事合格しました。
22歳男性(提携サイトより引用)
知り合いが不動産関係の仕事をしていて、話を聞いているうちに 自然に宅建に興味が出てきて、いつの間にか取りたいという気持ちに。
仕事をしながら学校に通うことにしたので、最初、はたして両立で きるかどうか心配でしたが、学校の講習時間が比較的自由に選択 できたので、自分のスケジュールに合わせてじっくり勉強に取り組む ことができました。
私は一つ一つ理解していかないと先に進めないタイプなのですが、 学校のテキストはとても分かりやすく、つまずくことがなく学習 を進めることができました。
ある程度、知識を蓄えたら、あとは過去の問題集をひたすら解くのみ でした。選択肢問題は基礎的な知識で分かります。なので基本をしっかり 勉強することです。
あまり見たことのない問題は解けなくても気にしないでください。 試験に出そうなところは、過去問を解いていれば自然につかめて きます。そこをしっかりやってはずさなければ大丈夫です。
今度は頑張って不動産鑑定士を狙おうと欲が出てきました。 しばらくしたら、また同じ学校で勉強を始めようと思っています。
31歳女性(提携サイトより引用)