【交通】ジェットスターがストライキで欠航

学び

年末年始の帰郷に影響

僕は映像関係の仕事をしていることもあり「年末年始は仕事」というのが通例で、ここ10年以上、大晦日と元日を職場で迎えています。そんな中、こんどの年末から正月三が日までの間、奇跡的に休みをもらえることになり、関東の実家で久しぶりに親兄弟と過ごせることになりました。
親は病気を患うこともなく元気ですが、80歳を超えているのであと何回一緒に年末年始を過ごすことができるのか、少し不安もありましたので、この休暇は嬉しいサプライズでした。

今、住んでいる九州から関東へは飛行機による移動です。実家に近い飛行場は羽田ではなく成田なので、帰郷には格安航空会社(LCC)のジェットスターをよく利用しています。安くて便利。僕の場合、荷物も多くないので本当に助かっています。で、今回も早々にジェットスターで往復便を予約。年末年始料金でしたが他の会社よりも安価でお得感がありました。

ところが12月22日に「ジェットスターで乗組員によるストライキが始まった」というニュースが報道され、「1月7日まで実施する構え」との話が突然わいて出てきました。その後、国内線の数便が欠航になっていましたが「まぁ、自分の時は大丈夫だろう」と、たかを括っていたところ、チケットを予約していたきょう29日、搭乗4時間前に「本日欠航」のメールが届いて、「えっ?ホントに???」と困惑する事態に。

「予約便欠航」のメールが届く

メールの文言は「機材繰りにより、ご予約のフライトは欠航となりました」から始まっていました。最初に思ったのは「機材繰りじゃなくて人繰りじゃないの?」ということ。少しごまかされている気がしたのは正直なところ。ただ、オンライン変更の手続きや、宿泊が必要になった乗客への費用負担の案内などは丁寧に記載されていて、その点は誠実さを感じました。

少し気になったのは、スマホネイティブの若い世代やオンライン手続きに慣れている人であれば、メール内容に沿って比較的スムーズに変更・対応できるでしょうけど、オンラインに慣れていない人にとっては「どうしたらいいのかわからない」とかなり戸惑いがあったのではないでしょうか。ライブチャットが開設されていたので考えすぎかもしれませんが・・・

ということで僕は明日30日の便にオンライン変更して、今、このブログを書いています。しかし、このままストが続けば30日も欠航になる可能性があります。どうしよう・・・。他社便も検討しておくべきかもしれません。最新情報では、当初欠航9便の予定だったのが、現在、欠航17便に増えています。2500人以上の乗客に影響がでているとの情報も。この後、もっと欠航が増えるかもしれません。うーん。

・・・と考えていたら、早くも「30日の欠航が決まった」とのメールが届きました。今回はフライトの約22時間前の連絡です。さらに理由が「乗員繰りにより」に変わっていました。もう他社便に変更しておいた方が良さそうです。ということで変更した際の差額について保証があるのかチャットを立ち上げてみると、「ただいま窓口が大変込み合っております。恐れ入りますが、しばらくたってから再度お試しください」とずっとこの状態。埒が開かないので、ひとまず先にJAL便を購入することにします。

「格安」というメリットを選択したわけですから、その分、何らかのリスク・影響はあって当然だと思います(安全上のリスクは困りますが)。なので、この件については「怒りを感じる」というより「困ったなぁ」という思いが強いです。教訓になったのは、本当に大切なイベントがある場合は、国内の正規便を使うのがいい、ということでしょうね。

格安航空会社(L C C)の欠航は多いのか?

格安航空会社(LCC)だから欠航が多い、というのは一概にも言えないようです。ただ、大手と比較して不安材料はあります。

制約された運航モデル
格安航空会社は一般的に限られた数の機材を使用していて、ターンアラウンド(出発から帰着までの所要時間)が迅速でなければなりません。このため、メンテナンスや予備機の確保が難しく、機材のトラブルやメンテナンスが予測以上に発生すると、欠航につながることがあります。

天候や空港の制約
格安航空会社は、主要な空港のほかにセカンダリーな空港を使用することがあります。運賃を低く抑えるための処置ですが、これらの空港が天候や運用上の問題により閉鎖されたり、制約が生じたりすると、迅速な代替手段の準備や適切な対応が難しくなる場合があります。

効率性の追求
格安航空会社は極力効率的に運航することが求められます。しかし、これが逆に柔軟性の不足を招いて、予測できない突発的な状況に対応しづらくなることがあります。

乗務員のスケジュール
格安航空会社は、航空機と乗務員を効率的にスケジューリングして、コストを抑えることが求められます。ですが予期せぬ事態や法規制により、スケジュールの適用にずれが生じて対応が難しくなることがあります。

競争激化
格安航空市場は競争が激しく各社は価格競争に巻き込まれており、運航のための十分な余裕がない所が多いようです。このことが機材トラブルや天候の影響を受けやすい一因となっています。

こうした可能性を理解、納得した上で、自分の予定内容に合わせて適切に格安航空会社(L C C)を利用するのがいいのでしょうね。

【後日談】費用負担の対応などは丁寧

結局、 1日遅れのJAL便で帰郷することができましたが、空港でジェットスターのカウンターに行き、航空会社変更で生じた差額の返金について問い合わせをすると、後日チャットでの対応をお願いされました。空港カウンターでは対応していない、ということでした。

で、初月休みが開けてからジェットスターのチャットに入ってみると、まだ「ただいま窓口が大変込み合っております」の状態。ストライキで年末に欠航便がそれなりに出ましたし、元日に能登半島地震が発生してストライキ解除などがあったので、きっと問い合わせが多かったのだろうと思います。

1週間ほど待って再びチャットに入ると、それでもまだ「ただいま窓口が大変込み合っております」状態。どうしたものか、と考えましたが、試しに5分ほどその状態で待機していたら、突然つながりました。

その後は、状況説明のやり取り、別便の航空チケットや領収書の添付送信、銀行口座の提示などを経て、割とスムーズに話が進み、差額の返金が認められ、入金は1カ月ほど後になるとのことでしたが、無事に処理が終わりました。印象としては、丁寧な対応で良かったです。むしろチャットだと空いた時間にやり取りができるので便利な気がします。あと「これはいいな」と思ったのが、終了後、チャットの一連の会話をテキストにして送ってもらえたことです。特に用途はありませんが、差額の振り込みまで1カ月ありますから、もしもの場合を考えて、こうした証明書代わりになりそうなデータをもらえるのは安心につながります。

ということで、航空便のストライキに初めて遭遇した経験でしたが、料金の差額は返してもらえましたし、チャットの対応も丁寧だったので、今後も引き続きジェットスターを利用したいと思うに至っています。何よりも魅力的な価格設定は企業努力によるものなので、今後もジェットスターには頑張ってもらいたいです。

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