求人が安定していて全国で通用する資格
医療事務をしている友人がたくさんいます。個人的に仕事の悩みを聞くことがしばしばありますが、基本的には楽しく働いているようです。休日がしっかり取れて、プライベートは充実しているみたいです。
さて、そんな医療事務は、病院などの医療機関でレセプト業務や受付・会計などを担当する仕事です。そのほか、患者や医療スタッフ、保険会社などとコミュニケーションを取りながら、スムーズな医療サービスを提供しています。
医療事務の資格は複数あります。国家資格ではなく、全て民間の団体などによる民間資格です。医療事務の仕事をするのに必ずしも資格が必要ではありませんが、面接で資格の有無を問われることがあり、就職にプラスとなる場合が多いので、関心が高く常に人気がある資格となっています。僕の友人らもみんな資格を持っています。
どの資格も内容はほぼ同じです。代表的なものとして以下の5つがあります。
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))(一般財団法人 日本医療教育財団)
- 医科医療事務管理士(技能認定振興協会)
- 診療報酬請求事務能力認定試験(公益財団法人 日本医療保険事務協会)
- 医療事務認定実務者(R)(全国医療福祉教育協会)
- 保険請求事務技能検定試験(日本医療事務協会)
いずれも医療事務の基礎知識が問われます。最も受験者が多いのが医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))です。合格率は70%前後で受験者の10人に7人くらいは合格します。学習期間は半年もあれば十分です。
最も難しいのが診療報酬請求事務能力認定試験で、これは厚生労働省が認定している公益財団法人「日本医療保険事務協会」主催の資格試験です。ほかの4つと比べて難関ですが、幅広い知識と合格点が高めに設定されていることから資格の信頼度も高く、合格を目指す人も少なくありません。こちらの合格率は50%を下回りますが、コツコツと勉強をしていればほぼ確実に合格できるでしょう。
医療事務資格のポイント
- 人手不足の医療業界で求人が安定している
- 採用は年齢に左右されない
- 資格があると就職、転職がしやすい
- 資格手当がもらえる
医療事務のメリット
医療事務は、医療の専門的な知識だけでなく、コミュニケーションスキル、組織力、情報管理能力などのスキルも習得でき、これらのスキルは他の業界や実生活においても役立ちます。また、医療現場と直接関わることができるので、医療の専門知識や技術に触れる機会も増えるでしょう。こうしたことに加えて、医療事務は社会に貢献する重要な職種であり、医療の発展に寄与することができる点も魅力です。職場環境は大抵の病院でほぼ週休2日制が守られるため、プライベートの計画も立てやすい特徴があります。ただ正確性や忍耐力が求められる仕事でもあるため、責任感を持ち続けながら働くことが大切です。
人気の理由
- 一生使える資格
- 全国どこでも通用する
- 独学でも合格できる
- 試験に資料を持ち込める
収入について
30代女性給料の一例(調査による目安)
・月給15〜30万円
・年収200〜350万円
※勤務形態により違いはあります
医療事務資格取得のための勉強法
ほとんどの試験は合格率が高いので独学で合格できます。専門の図書を購入して学習を進めるのも問題はありませんが、通信講座のテキストは短期で効率よく合格できるノウハウが詰まっているので、利用すればまず間違いありません。
独学が苦手な人は専門学校に通うのもいいでしょう。実績がある学校であればプロの講師がわかりやすく教えてくれ、相談にも乗ってくれるので安心です。何よりも同じ目的を持った仲間と一緒に勉強ができるのでモチベーションの維持につながります。
どの資格にしようか悩んだら・・・
試験の種類が多いのでどれを取得したら良いのか迷う方も多いと思います。インターネットで検索してもさまざまな情報があって簡単に決められないのではないでしょうか。結局、どの資格でも利用価値はありますが、おすすめは通信講座で取り扱っているものや専門学校で学べる資格を選べばいいと思います。そうした学習機関で取り扱っている資格は、それなりの需要があるものが選ばれています。
各社が良くおすすめしているのが、合格率も高い医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))なので、答えが見つからない時はこれを選ぶといいでしょう。
試験問題の内容
出題される問題の内容は試験によっても若干の違いがありますが、筆記試験と実技試験があるのが一般的です。
学科問題
医療保険制度の概要、高齢者医療制度、公費負担医療制度(生活保護)、保険医療機関の受付事務と請求事務、基礎的な医学の知識や用語などについて問われます
実技問題
レセプト作成の技術や、医療機関の窓口での受付や応対の仕方などに関するスキルが問われます
試験内容・最新情報について
それぞれの資格で試験内容が異なり、また最新情報も得られるので詳しくはインターネットで調べてみることをおすすめします。以下、それぞれの担当団体へのリンクです。
医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))(一般財団法人 日本医療教育財団)
医科医療事務管理士(技能認定振興協会)
診療報酬請求事務能力認定試験(公益財団法人 日本医療保険事務協会)
医療事務認定実務者(R)(全国医療福祉教育協会)
保険請求事務技能検定試験(日本医療事務協会)
合格体験談
前の職場の仕事が体力的にだんだんと厳しくなってしまい、 転職のために何か資格を取りたいと思っていました。友人に相談したら「医療事務の資格が人気あるよ」と聞いたので、 職場の帰り道にある専門学校で勉強をはじめました。
専門的な用語を覚えたりと、最初はちょっととまどいましたが 慣れればそんなに難しいことはなく、ストレスなく勉強できました。
約半年後に資格を取って転職活動をしましたが、すぐに総合病院に 再就職できました。新しい職場は、サービス残業もなく、快適です。
試験はテキストの持ち込みが可能なので、気軽に受けることができ ましたし、転職もスムーズで取得して良かったと思いました。
28歳女性(提携サイトより引用)
出産・子育てが一段落して、働きたいと思うようになりました。
静かな職場が希望だったので、夫に相談したところ医療事務を勧められました。医療事務なら時間の都合もつけやすいし家庭との両立も出来るだろう、とのこと。
早速、資格の勉強をと思いましたが、通学するのが億劫だったので、通信講座を始めました。講座によっては「在宅受験」が可能で、自宅にいながら資格がとれるのはちょっと驚きでした。
通信講座のテキストは分かりやすく良くできていて、わりとすんなり合格できました。印象としてはそんなに難しい資格ではありません。
実際の職場採用は資格があっても実務経験がものを言うそうですが、私の場合は、すぐに近所の 診療所に働き口を見つけることが出来ました。今は経験を積んで、しばらくしたらもっとお給料の良いところに移ろうと考えています。
35歳女性(提携サイトより引用)