株の売買をスタート直後、ビギナーズラック
最近株価が上がっています。先日は日経平均がバブル崩壊後の最高値を更新して、33年ぶりの高水準になったことがニュースなどで話題になりました。僕は経済にはそれほど詳しくありませんが、会社勤めなので401k(確定拠出年金)を運用していて、それをきっかけに5年くらい前から少しだけ株の購入をはじめました。株を買うと日経を読むようになるし、自然と経済の勉強にもなる、と友人から勧められていたのも、はじめた理由のひとつです。
最初は何を買ったらいのかわからなかったのでとりあえず銀行株を購入。素人っぽい買い方ですが、どんどん株価が下がっていた地方銀行の株を買ってみました。すると翌日、株価が持ち直していきなり5万円ほどのプラスに。もう少し上昇を待とうかな、とも思いましたが、ひとまず勉強だと思って利益確定をしてみました。1日で5万円。これはすごいぞ、と浮き立つ気分になりました。これが毎日続けば株の売買だけで軽く今の年収を軽く超えられる、と夢のような考えがちらちら頭をよぎったりも。まぁ、今から考えればビギナーズラックという偶然に頭がお花畑になっていたということですが。
株価急落にあわてる。仕事が手につかず
次も同じく株価が下がり気味だった電気関連の企業の株を購入。翌日、やはり少し上がってその時点で売れば1万円ほどの利益が見込まれました。ですが、この時はさらにもうけを狙って、売らずにそのまま株価の上昇を待ちました。ところが・・・
その翌日、株価が急落、一気に7万円ほどのマイナスに。理由はわかりません。ひとまずYahooファイナンスの掲示板を見ると、専門用語を使った意見がいろいろ書き込まれていて、急落に慌てる人やそれを嘲笑うような人、冷静に分析をする人など、コメントはさまざま。結論をいうと、みんな明確な理由はわからず、売る人、ホールドする人それぞれだったということです。2、3日後に、日経にその会社の業績悪化のニュースが報じられていました。よく知られた企業でしたし話題の人気商品もテレビコマーシャルされていたので、にわかには信じられませんでした。
しかし実際に株価はその後も落ち続け、気づけば損失は15万円ほどに膨れあがりました。そうなると、もう気持ちが落ち着かないんですね。昼休みにネットで株価の状況を見て、トイレに入ってスマホで確認して、と仕事中も気になって気になってしかたありませんでした。
5万円の損失。高い授業料?
これはまずいな、と思い、思い切って損切りしました。最終的にこの株では10万円マイナス。でも損切りして結果的によかったんです。というのもその後さらにその企業の株価は下がり続け、ホールドしていたらとんでもない額の損失になっていたからです。ヒヤッとしました。先の銀行株と合わせて合計マイナス5万円は痛かったですが、その程度で済んでラッキーだったといえます。
素人には読めない株価の変動、それに伴うハイな感覚と不安な気持ち。株売買には人の心を支配する得体の知れない魔力がひそんでいるような気がしました。それにしても、業績悪化のニュースが広く報じられる前に株価が急落するなんて、より早く情報をつかんで上手く売り逃げた人がいるとしか思えませんでした。
でも、気づいたんです。5万円の損失でしたが、ちょっと必死になって日経を読み、他の新聞の経済面を読み、自分が所有する株の業界のニュースや業績を調べたりして、自然と勉強していたことに。お金がからむと頑張ってしまうんですね、どういうわけか。なるほどこういうことか、と友人の言っていたことが分かった気がしました。高めの授業料と考えれば落ち込む気持ちも少し和らぎました。ということで、その後もちょこちょこ株は続けています。
最終的にはプラスに。身の丈にあったチャレンジ
実は今のところ全て合わせて90万円くらいのプラスになっています。無理な売買はせずに、ネットの情報や日々の新聞の情報などを参考に自分流でやっていたら、100万円近い額になりました。僕の場合は業種で見ていません。出来高が多い銘柄に注目して買ったり売ったりしています。プラスの理由はもちろん最近の株価上昇トレンドのおかげもあります。
でも今所有している株はそろそろ売ろうと思っています。株式の格言で「天井三日、底百日」というのがあります。株価が上がるのは短期間、一方下落した状態は長期間、という意味です。これまで欲張りせず、地味に株価が上がった時に手堅く売って上手くやれています。なので調子がいい今こそ売ってしまおうというわけです。僕のこの考えが正しいかどうかは分かりません。そもそも予測が難しい株の売買に正解はないのかもしれません。1円でもプラスになれば、それが正解ということでしょう。
株売買ははじめてよかったと思っています。最初は気持ちの乱高下がありましたが、少しずつ勉強して自分なりのペースを見つけたからです。負けても心の負担にならない程度の金額幅でやれば、ちょっとしたゲーム感覚です。もっと本格的に勉強してもいいとは思いますが、僕の場合は無理でした。専門用語を見ても難しくて、すぐに忘れてしまいます。なので自分のレベルに相応しい額で、利益が出ても気持ちが大きくならないよう気をつけてコツコツやっています。こんな僕でもちょっとばかり資産が増えたので、興味がある人なら株売買にチャレンジしてみるといいかもしれません。何より新たな学びや気付きもありますし、少し利益を上げられただけでも面白さを感じられると思います。
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お金の知識を増やすには
計画的に株式投資を行う上でお金の知識はとても役立ちます。というのも、どのくらいのお金を投資に回すのか資産配分をしっかり考えて行わないと、その先のライフプランに影響が出てきてしまうからです。お金についてよりよく知っておくことは、より良い投資計画、引いてはより良い人生を送るために必要なことだと思います。
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